以下の動画はビデオコーデックとして DivX 5.21 を使用しているため、DivX 5.21 以上をインストールしていない方はここから DivX(pro版は要りません)をダウンロードし、インストールしてから Windows Media Player 等で再生してください。
上記のリンクからダウンロードできる動画は、Microsoft Flight Simulator 2004 (以下 MSFS2004 と省略)に初めから入っている機体です。
こちらのリンクの動画は、CaptainSim にてダウンロード販売されている addon 機体です。
以上の動画は、今や代表的な視界操作デバイスである NaturePoint 社の TrackIR3 pro と、視点移動3軸(水平移動・垂直移動・前後移動)+視界のロール(首を傾げる動き)を追加する同社製 addon パック Vector Expansion を使用して撮影しました。
2004.01.04 時点で、TrackIR Software version 4.0 Build 21 は、日本語版 MSFS2004 に対応していません。
日本語版 MSFS2004 で Vector Expansion の全機能を利用するには、MSFS2004 インストールフォルダ直下にこちらの差分ファイルをコピーし、実行して、language.dll に対してパッチをあててください。MSFS2004 日本語版 version 9.0/9.1 に対応しています。
このパッチは Sakichi System の m0m さんが作成されました。
このパッチを当てると、仮想コックピット画面に切り替えたとき、画面右上に表示される画面モード表記が 「仮想コックピット」 から 「VIRTUAL COCKPIT」 に変わります。
Vector Expansion の内容物は、
- 反射板取り付け用帽子
- 3点反射板
- TrackIR Software Version 4.x 用レジストコード
です。2004.12.25 現在、6軸の動き(6DOF)に対応しているフライトシムは、MSFS 2004 と CFS3 の2つだけです。その他、Aces High や WWII Online 等も対応予定表明しているそうです。
Vector Expansion を利用できる TrackIR は、TrackIR3 と TrackIR3 pro のみです。TrackIR, TrackIR2 は対応していません。
使い方は以下の通りです。
- PC へ TrackIR Software Version 4.x 最新版をインストールする
- インターネットに接続した状態でアクティベーションページへアクセスし、必要なデータ(Vector Expansion のレジストコード、使用する TrackIR3/同 pro のシリアル No.、メールアドレス等)を入力する
- 2.で入力したメールアドレスへ、ライセンスファイルが2つメール添付で送られてくる。これらを TrackIR Software インストールフォルダ下の \License\ フォルダへコピーする
- 付属の帽子に3点反射板を取り付ける(反射板底辺の金具をたわませ、帽子のつばを挟む。帽子のつばの先端に最初から縫い込まれている反射材は、見上げたときに誤動作の元になるため、反射率の低い素材のテープ等で覆った方がよい)
- 帽子をかぶり、椅子に座って正面方向の、背伸びした状態よりちょっと高い位置に TrackIR3 pro 受光部を置く(受光部と帽子の距離は70cm程度が望ましい)
- TrackIR Software を用いて、各軸の感度調整を行う
ex. 私の環境での最適調整
Position 0 2 5 10 20 30 40 50 Yaw 3 3 3 4 6 8 11 14 Pitch 3 3 3 4 6 8 11 14 Roll 3 4 4 4 4 4 4 4 X 20 20 20 20 20 20 20 20 Y 20 20 20 20 20 20 20 20 Z 30 30 30 30 30 30 30 30
Smoothing
5
- 対応するフライトシムを起動する
各軸の操作は以下の動きで行います。
- 左右を見渡す
受光器の受光範囲内で、頭を左右に振る
- 見下ろす・上を見上げる
受光器の受光範囲内で、頭を上下に振る
- 視界を回転させる
受光器の受光範囲内で、首を傾げる
- 視点位置を前後に移動する
椅子に座ったまま動ける範囲内で、上体を正面のモニタに近づける・遠ざける
- 視点位置を左右に移動する
椅子に座ったまま動ける範囲内で、上体を左右に振る
- 視点位置を上下に移動する
受光器の受光範囲内で、背筋を伸ばしたり、首を引っ込めたりする3軸の視点位置は、受光器を原点とする絶対座標で決定されます。このため、「モニタに近づいた状態を保つことで、歩いているかのように前方方向へ移動する」といった使い方は出来ません。
この動画では、映像は HMD を用いず、20inch モニタ×1を用いて見ています。HMD を用いた場合に比べると、常に頭の動きの反対側へ視線を移動させる必要があるのが短所ですが、現状の廉価な HMD(5万〜100万円)と比べると、比較にならないほど高解像度大画面を利用できるのが利点です。
また経験上、フライトシムでは大きな視界移動を連続して行うことは希であるため、視線を常にモニタ方向へ保ち続けることによる目の疲れは、視線の逃げ場の無い HMD を長時間使い続ける場合より、かえって軽く済むようです。
更に 6DOF の視界・視点移動の自由度の高さが、視線の縛りを十二分に補っており、ごく自然に「周りを見渡し」、「機内を物色する」ことができるようになりました。
従来の TrackIR と比べると、座る姿勢の崩れにともなう視界の回転移動が全く起きず、姿勢の崩れた方向への平行移動として表現されるため、非常に直感的に正しい位置へ姿勢を戻すことができます。このため、使用中にセンタリングをやりなおす必要を殆ど感じません。
MSFS 2004 では、プロペラ機との相性が抜群に良いようです。動画を見ても分かる通り、離着陸時に身を乗り出して滑走路を見る感覚は、InterTrax2 でも味わえなかった斬新なものです。また、機内のポリゴンが視点の平行移動でちゃんと3次元処理されているため、コックピット内の立体感をこれまでになく強く感じました。
反対に、あまり具合が良くなかったのはヘリコプター系の機体です。ヘリコプターはどうも視点移動範囲の制限が厳しいようで、たとえば「窓から地面を見下ろす」といった視界移動も、「見えない何かにあたって動けない」ということが頻繁に起きました。ある程度コックピットが広い機体でないと、かえって使いにくいことがあるようです。これらの機体については、InterTrax2 + HMD の組み合わせと比べると、「PCでお絵かきするときの、有線マウスとタブレットの違い」ほど使用感の違いを感じました。